ソニー・コンピュータエンタテインメントが、米新興企業OnLiveのクラウドゲームサービスを買収する。「PlayStation Now」の強化が狙いのようだ。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が米OnLiveのクラウドゲームサービスを買収する。OnLiveが4月1日(現地時間)、サポートページで「ソニーがOnLiveの重要な部分を買収する」と発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
OnLiveによると、SCEには現在のサービスを継続させる意志はなく、サービスは4月30日に終了するという。クラウド上のユーザーのデータはすべて、30日に削除される。
OnLiveは2010年6月にネット経由でゲームを配信するクラウドゲーミングサービス「OnLive Game Service」を米国(と後に欧州)で立ち上げた。同サービスは月額15ドルで、インターネット経由でPC、Mac、テレビ(専用アダプタが必要)でElectronic Artsや米ValveのSteamのゲームをプレイできる。
SCEからは本稿執筆現在、正式な発表はないが、同社が現在米国で提供しているクラウドベースのゲームストリーミングサービス「PlayStation Now(PS Now)」にOnLiveの技術を統合するとみられる。PS Nowは月額20ドルで100本以上のゲームをPS4、PS3、PS Vita、ソニー製のテレビで利用できる。間もなく韓国Samsung Electronics製テレビにも対応する。将来的にはスマートフォンやタブレットにも対応する見込みだ。
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