社員の距離が近くなり、仕事がスムーズに 東京メトロのコミュニケーション改革

1日673万人が利用する“都民の足”、東京メトロ。9路線にまたがる駅や拠点間でスムーズなコミュニケーションを図るために導入した「Skype for Business」の効果は。

» 2015年06月15日 16時10分 公開
[ITmedia]
Photo 1日673万人が利用する東京メトロは、多数の拠点間のコミュニケーションロスに悩んでいた

 1日673万人が利用する東京メトロ。東京23区で9路線が走り、“都民の足”として欠かせない存在だ。そんな同社が抱えていたのが、スタッフ間のコミュニケーションの課題だった。9路線のうち7路線で他社との相互乗り入れを行っていることもあって拠点の数が多く、多数の拠点間で効率よく情報をやりとりするための共通基盤が求められていた。

 コミュニケーション面の課題解決を目指して同社が導入を決めたのが、Microsoftの「Skype for Business」(導入時の名称はLync)だった。Skype for Businessは、インスタントメッセージやWeb会議、プレゼンス機能などを統合的に利用できるコミュニケーションツール。プレゼンス機能は、スタッフの在席状況をPCやモバイルの画面上で確認できるほか、Outlookの予定表に合わせて自動で在席状況を更新することが可能だ。

 Skype for Businessを導入することで東京メトロのスタッフは、相手のプレゼンスを確認してから電話連絡や席への訪問、インスタントメッセージを使ったやりとりができるようになり、電話のかけなおしや伝達漏れ、行き違いなどによるコミュニケーションロスが軽減された。その結果、情報伝達や意思決定の効率化が図られたという。

 東京メトロは、Skype for Businessの導入にあたり、コミュニケーション環境の設計から構築、運用、保守までをワンストップで提供する日立システムズの「NETFORWARDユニファイドコミュニケーションサービス」を採用した。同サービスでは、ユニファイドコミュニケーションの効果を最大化するためのネットワークインフラの構築も手がけており、電話インフラとの組み合わせも含むコミュニケーション環境全般の改善を支援している。

Photo 東京メトロが導入した「Skype for Business」のシステム構成図

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