ITmediaエンタープライズ編集部による情シスのためのイベント「俺たちの情シス」が8月4日に開催されました。大盛況で終了した3回目の"俺情"の様子をお伝えします。
ITmediaエンタープライズ編集部主催、情シスのためのイベント「第3回 俺たちの情シス」が8月4日に開催され、今回も大盛況で終了しました。
今回のテーマは“会社の困ったちゃん対策 大会議”。司会を務めるエンタープライズ編集部の池田と弊社の情シス、イシノが事前アンケートに書かれたさまざまな"会社の困ったちゃん"を紹介しながら参加者の皆さんと対談を進めました。
さまざまな会社の困ったちゃんが紹介される中で、特に「あるある♪」と盛り上がったのは、基本的にリテラシーが低い従業員についてでした。「マニュアルを読んでくれない」「しょうもない質問をしてくる」という人に参加者の情シスは悩んでいます。
参加者のAさんは「図解入りで分かりやすく理解できるよう務めたマニュアルを用意したのに、“わからん!”の一言で見てもくれない……」と嘆きます。
「まずは読んでくださいって思います。特にエライ人たちに多いです」(Aさん)
ヘルプデスクのBさんも“調べずに聞いてきちゃう人”に困っているそうです。「マニュアルを載せてあるサイトのURLを送るので、それを見てやってみてください」と回答するとたいていは解決してしまうことなのだそうです。ググれ**と言いたいのはグッとガマンです。
情シス イシノは「いくらマニュアルが分かりやすくても、読まない人は全く読まないんだよね……」と、あきらめた悟り顔でぼそっとつぶやきます。
「読んでもなぜかできないと言ってPCを私のところに持ってきます。直接来られて、数分で終わる作業ならば仕方ないので私が直接やってあげちゃっていますね。まあ、そうやって対応しちゃうから次も持ってくるわけですけど……。断ったり、解決方法を探して、まとめて、説明するのも労力がいりますしね」(イシノ)
参加者に対策を聞いてみたところ、「マニュアルを一緒に読んで音読させる」という方法を取っている方もいました。
他にも、「業務時間外にも関わらず、レベルの低い問い合わせがくる」「パスワードとアカウントが書かれたシールをPCに貼っている人がいる」「0(ゼロ)とO(オー)の区別ができるように/線を入れたら“この文字はなんだ”と言われた」などさまざまな“リテラシーの低い、会社の困ったちゃん”が登場し、セミナー会場は共感のうなずきと笑いに包まれました。
その一方で、リテラシーが高いために起きる問題もあるそうです。
リテラシーが高いがゆえに“勝手にやっちゃう会社の困ったちゃん”についてCさんは、「目を離したすきに自分で勝手にネットワークを構築された」と話します。
「去年(2014年)XPマシンの入れ替えをしたのですが、とある営業所にいたPC好き社員が、不要になったPC数十台をかき集めて小規模な分散メモリ型並列処理システムを勝手に作っていました。ある意味スゴイ(笑)。他に誰もメンテナンスができないため、その人が異動したらどうするんだというほどのシステムです」(Cさん)。ちなみに、今、本人が本当に異動してしまったため、その営業所には再度役目を終えたPCが何台も放置されているそうです。
「対策としては、問題が起きた時に自分が困ることになるから、勝手なことはやめましょうと呼び掛けるしかないですね」(イシノ)
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