大手ホテルのPOS端末にマルウェア、米国やハワイのSheratonなどに影響

Starwood Hotels & Resortsの系列ホテルでレストランやギフトショップなどのPOSシステムにマルウェアが感染していた。

» 2015年11月24日 07時58分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

 米ホテルチェーン大手のStarwood Hotels & Resortsは11月20日、系列の一部ホテルでPOS端末にマルウェアが感染し、利用客の決済カード情報が流出した可能性があると発表した。

社長名での説明文章

 マルウェアが見つかったのはカナダや米国、ハワイにあるSheratonやWestin、Wなどの系列ホテル。2014年11月から2015年3月ごろにかけて、レストランやギフトショップなどのPOSシステムが相次いで感染した。宿泊予約システムへの感染は現時点では見つかっていないという。

 同マルウェアは、利用客が使った決済カード番号や所有者の氏名、セキュリティコード、有効期限などの情報を盗む仕様になっていた。捜査当局や専門家と連携して各ホテルで対策を講じ、マルウェアの除去を済ませたと説明している。

 同ホテルはカード情報が流出した可能性のある利用客に連絡を取り、不正使用監視などのサービスを提供するという。

マルウェアの影響を受けたとされるホテルの一覧

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