シュピーゲルCEOになりすました詐欺メールに従業員がだまされ、多数の従業員の給与に関する情報を流出させてしまった。
消えるメッセージングアプリを展開する米Snapchatは2月28日、ある従業員がフィッシング詐欺メールにだまされ、多数の従業員の給与に関する情報を流出させていたことが分かったと発表した。
発端はSnapchatの給与部門に2月26日に届いた1通のメールだった。何者かが最高経営責任者(CEO)のエバン・シュピーゲル氏になりすまし、従業員の給与に関する情報を要求。このメールを受け取った従業員は、詐欺だと気付かないまま、同社従業員と元従業員の給与情報を外部に流出させてしまったという。
ただ、社内システムが不正アクセスされたわけではなく、ユーザーの情報は一切流出していないと同社は強調している。
問題のメールがフィッシング詐欺だったことは発生から4時間以内に確認し、米連邦捜査局(FBI)に通報したという。個人情報が流出した従業員には、なりすまし保険やモニタリングなどのサービスを2年間無料で提供するとしている。
今回の事件を教訓として、同社はプライバシーとセキュリティに関する従業員研修を強化し、再発防止に力を入れると表明した。
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