どうする、複数拠点のマイナンバー管理 四国運輸の解決策

複数拠点の多数の従業員やアルバイトスタッフのマイナンバー管理に悩んだ四国運輸が導入したソリューションは。

» 2016年03月03日 12時59分 公開
[ITmedia]
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 四国運輸がマイナンバー制度への対応にあたり、SaaS型の人事給与サービスを導入した。これまで独自で開発してきた人事給与システムの運用負荷が高まったことや、BC対策への対応、400人超の従業員やアルバイトスタッフのマイナンバーの管理やセキュリティ面を考慮したことから導入を決めた。

 四国運輸は、創業60年の四国地方の物流の中核を担う運送会社。全国への高知産野菜や切り花、正確な温度管理を求められる医薬品などの配送を手掛け、17カ所の事業拠点がある。給与体系が複雑だったことから、これまで人事給与システムを独自で開発してきたが、マイナンバー制度に対応した管理機能を実装するのに大幅な改修が必要となることや、運用負荷とコスト軽減が長年の懸案となっていた。

 さらに、南海トラフ地震や、年々強大化する台風などの自然災害に対して、ライフラインを担う会社としての事業継続を考慮し、2014年11月に輸配送業務などの基幹システムをクラウド環境へ移行。これが契機となり、人事給与システムの対応についても本格的な検討を開始し、今回の導入に至った。

 同社が導入したのは富士通マーケティングの「GLOVIA smart きらら 人事給与」(SaaS版)。堅牢なデータセンターでデータを管理していることや、法改正に伴うシステム変更もデータセンターで対応を行い運用管理の負荷が軽減されることなどを評価した。また、マイナンバーの取り扱いでは、収集した後のマイナンバーの閲覧や廃棄など、紙の管理では煩雑になりがちな履歴管理を簡単に行え、セキュリティと実運用の両立を実現していることなども評価している。

Photo GLOVIA smart きらら 人事給与のマイナンバー対応機能

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