OpenSSLの更新版公開、DoSの脆弱性を修正

「OpenSSL 1.1.0c」ではバージョン1.1.0に存在するDoSの脆弱性など3件の問題を修正した。

» 2016年11月11日 07時40分 公開
[鈴木聖子ITmedia]
OpenSSLのリリースノート

 OpenSSLの脆弱性を修正する更新版の「OpenSSL 1.1.0c」が11月10日付で公開された。サービス妨害(DoS)攻撃に利用される恐れもあり、米セキュリティ機関のUS-CERTはユーザーや管理者に更新版の適用を呼び掛けている。

 OpenSSLのセキュリティ情報によると、今回の更新ではバージョン1.1.0に存在する3件の脆弱性を修正した。このうち危険度「高」に分類された脆弱性は、共通鍵暗号方式「CHACHA20-POLY1305」のヒープバッファオーバーフロー問題に起因する。悪用されればDoS状態を誘発され、OpenSSLがクラッシュする恐れがある。

 残る2件の脆弱性の危険度は、それぞれ「中」「低」に分類されている。

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