経営者に分かりやすい内容を追加し、自社のセキュリティ状況を診断できるチェックシートなども付録になっている。
情報処理推進機構(IPA)は11月16日、中小企業向けに情報セキュリティ対策を解説する「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン(第2版)」を公開した。内容を7年ぶりに改訂し、経営者向けの内容やモバイルセキュリティなどの話題を追加している。
同ガイドは第1版が2009年に公開された。第2版ではIPAが6月に実施した中小企業の情報セキュリティ調査の結果を踏まえ、企業の意思決定者となる経営者が情報セキュリティの重要性を認識できる「経営者編」が加わった。また専門的知識がない実務担当者でもセキュリティ対策を実践できるように具体的な手順を解説する「管理実践編」を設けたほか、モバイルやクラウドサービスなど近年に普及が進むIT環境の変化などを踏まえた内容になっている。
付録ではセキュリティ状況を診断できるチェックシートとその解説、リスク分析シートなどを用意している。IPAでは商工団体や士業の団体、IT関連団体などの協力を得ながら、全国各地のセミナーなどを通じて中小企業に提供する予定という。
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