今秋、MicrosoftとWeWorkが提携を発表しました。この提携は、WeWork利用者がMS Officeを利用できるようにするための契約かと思いきや、既にそのパートナーシップは締結されており、今回はなんとMicrosoftの300人のグローバルセールス並びにマーケティングチームが、マンハッタンにある全てのWeWorkのオフィス、コミュニティー、そしてサービスを利用できるようになるというものらしいのです。パートナーシップの名称は、「City as a Campus」といいます。
この新しいパートナーシップの一環として、MicrosoftがWeWorkコミュニティー内で新しい製品やサービスをテストすることも含まれている模様。
サンフランシスコから車で1時間程度のサニーベールにいる友達もサテライトオフィス的にサンフランシスコのWeWorkを利用していると言っていました。自社のオフィスではなく、このような形態でのサテライト化がデジタル化の波に乗って進むかもしれません。
デジタルテクノロジーは、さまざまな変革をもたらします。ITRの内山氏によると、コマツのKOMTRAX(コムトラックス)を代表するような「社会・産業のデジタル化」では、ICTは情シス部門に加えて現場の事業部門で活用する時代だと示唆しています。
「顧客との関係のデジタル化」では、デジタルマーケティングに代表される顧客との新たな関係性がデジタルテクノロジーで可能となる。そして「組織運営・働き方のデジタル化」では、単にモバイルで社外からアクセスといったレベルではなく、社内はもちろん社外のパートナーとの社内外混成チームでの情報共有が要になるとのこと。
Microsoftの300人のグローバルセールスとマーケティングチームがWeWorkのオフィス、コミュニティー、そしてサービスを利用するのは、同社の壮大な「組織運営・働き方のデジタル化」の実験と見ることもできます。
日本でもそろそろこのような働き方の実証実験を進める時かもしれませんね。
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