これはもう、ディズニーランドにある「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」のノリ(笑)。VRアトラクション制作会社Hashilusとソニー・ミュージックグループが共同で作った、五感をフルに使ったVRアトラクション。ヘッドマウンドディスプレイを着けてトロッコに乗ると、大冒険がスタート!!
ソニーの技術や研究開発の一部をオープンにして、利用者である生活者とまさに共創をしようというプロジェクトが「Future Lab Program」。ちょっとスタイリッシュな首輪のようなハンズフリーで音楽や音声による情報をインタラクティブに楽しめることをコンセプトとした“N”と、物体を含むインタラクティブな空間をテーブル上に作り出すことを目的とした“T”の2つのコンセプトプロトタイプを展示していました。
プロジェクターで映し出されるアリスや建築物の画像を操作する様は、ちょっとした昔のSF映画の世界。住宅産業の新築設計シミュレーションにすぐ使えそうでした。
映画『バイオハザード:ザ・ファイナル(Resident Evil: The Final Chapter)』が持つ独自の世界観とソニーの触覚技術を掛け合わせた没入型インタラクティブ体験。
これもすぐにどこかのアトラクションでサービスが開始されてもおかしくない。マシンガン片手にゾンビを片っ端から打ちのめすのですが、やがて迫り来るゾンビに食べられてしまうと、その感覚が着用したスーツから伝わってくる! あぁ、気持ち悪い……あの時の胸と背中の感触がよみがえってきます(笑)。
2016年に発表された「MOTION SONIC PROJECT」は、手首に装着するデバイスにマイクとジャイロセンサーなどを組み合わせ、ジェスチャーに合わせて情報を高精度に取得し、音楽を奏でるウェラブル。「カラダの動きを音に変える」「カラダの動きで音楽を操る」という、2つの体験を生み出します。
来場者が実際に装着して体を自由自在に動かし、思い思いの音を奏でる楽しさを提供していました。しかし、この粘土細工のような“腕輪”はいかがなものか。今回の展示で最もソニーらしくないデザインでした。
PlayStation VR対応ゲーム『Rez Infinite』の共感覚的なコンセプトを具体化するのがこの「Rez Infinite + Synesthesia Suit(シナスタジア・スーツ)」。26個の振動素子により音楽が振動とともに全身を巡り、その振動部分のLEDが点灯します。振動にはテクスチャ(質感)が伴い、弦楽器で弾かれている感覚、太鼓でたたかれている感覚などが再現されます。音楽を、耳からだけではなく、触覚や視覚として体感できる共感覚スーツ。外国の方が装着すると何ともサマになる……。
今話題のMixed Reality CAVE experience 4K超短焦点プロジェクターを4台用いた全周囲映像空間CAVE型システム。物理的な移動や無限の環境を経験することなく、複数のユーザーがMR/VRを体験できるというもの。ソニーの超短焦点プロジェクターを活用し、ヘッドマウントディスプレイや自分の影に気を散らすことなく、ゲームモードに没頭することができるようです。世界各地の風景を360度で複数人で体験させてもらいましたが、景色だけだと感動は薄い。実際にリアルなゲームを体験してみたかった!
学生の頃からファンだったウォークマンやハンディカムのソニーは、プレステを経て、今大きく脱皮しようとしています。Xperiaのブランド名が示すように、Appleのように世界に新たなエクスペリエンスを提供する会社として復活してほしいと切実に感じているのは私だけではないはずです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.