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» 2017年06月16日 07時00分 公開

榊巻亮の『ブレイクスルー備忘録』:敵は社内にあり! 抵抗勢力との向き合い方 「抵抗とは何か?」 (2/2)

[榊巻亮,ITmedia]
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抵抗の現れ方の4段モデル

 抵抗勢力に対応する大事さを理解した上で、ここからは抵抗の表れ方について解説したい。

 抵抗には4段階の強さと、2種類の表れ方がある。

抵抗の強さの4段階

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 強さレベル1は、「モヤモヤ/違和感」のレベル。まだ明確な批判や抵抗になる前の段階で、「違和感を覚えるが、言語化できない」「モヤモヤする感覚があるが、なぜだか分からない」といった状態が多い。

 このレベルは抵抗と見なされないことが普通である。だが実際にはそうではない。これを放っておくと、立派な抵抗に育ってしまうのだ。だからこのレベルをいかに拾い上げるかが肝心だ。

 強さレベル2の「まっとうな指摘」は、ごもっともな指摘が中心になる。取り組み全体に対する反対ではなく、部分的な指摘になることが多い。「ここのリスク対策の踏み込みが甘い」「このケースが考慮されていない」など、取り組みを成功させるために不足している部分を指摘してくれることがほとんどだ。

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 強さレベル3は、「何が何でも反対する」状態だ。反対したいことが先に立ってしまい、論理性を欠いた抵抗になっている。反対できるならどんなことでもこじつけて反対の材料にしようという状態。

 多くの場合、レベル2を経て、レベル3に至る。ここまでくると、だいぶかたくなな抵抗になってしまうため、パターン2の段階できちんと対処しておきたいところだ。

 最後の強さレベル4は「つぶしにかかる抵抗」である。社内で反対運動を繰り広げたり、ネガティブキャンペーンを展開したりと、やることが派手だ。私もやられたことが1度だけある。こじれにこじれると、こうなってしまう。さすがにこの状態になると、できることはかなり限られてきてしまう。この手前で、何とかおさめたい。

隠れた抵抗/表に出た抵抗

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 さらに、抵抗の現れ方には「表に出る」ケースと「隠れる」ケースがある。

 レベル1程度の抵抗は、基本的に隠れた状態であることが多い。なぜなら本人も違和感があるだけで、明確に何に対して指摘をしたいのかよく分かっていない状態だからだ。

 レベル2であっても、「言たいことはあるのだが、自分は若手だから黙っておこう」と考えてくださり、表面化しないケースもある(隠れた抵抗)。

 ハッキリ意見を表明する人なら「ささいなことだが、リスクの洗い出しが甘いと思っている」と表立って指摘してくることもある(表に出た抵抗)。

 この辺りは、その人の特性や組織上の立場によっても異なる。

 レベル3以上になると、基本的に表に出てくる抵抗になる。

 通常、抵抗と認知されるのは「表に出た抵抗」だけだ。ところが、「隠れた抵抗」の方がよっぽど怖いと私たちは考えている。隠れているだけに、いつの間にか強い抵抗に変わってしまい、知らぬ間に一大抵抗勢力化してしまうことも多いからだ。

 「隠れた抵抗」に素早く対応できればできるほど、態勢の質はよくなっていく。


 このように、抵抗はさまざまな強さ、表れ方をする。状況に応じてうまく対応していく必要がある。

 次回は隠れた抵抗にどう対応すればいいのかを解説する。

著者プロフィール:榊巻亮

book 抵抗勢力との向き合い方

コンサルティング会社、ケンブリッジのコンサルタント。一級建築士。ファシリテーションとITを武器に変革プロジェクトを支援しています。

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