ソフトバンクは、Watsonを活用した業務支援ソリューションのラインアップに、話しかけるだけで文書を作成できる「SPALO」と、Q&Aサービス用の学習データとチャットbotの構築を支援する「AI導入エントリーパック」を追加した。
ソフトバンクは10月11日、IBM Watsonを活用した業務支援ソリューションとして、新たに「SPALO(スパロ)」と「AI導入エントリーパック」の発売を開始した。
SPALOは、chatbotと会話するだけでビジネス文書を作成できるソリューション。chatbotには「LINE」を採用しており、LINEトークで話しかけると、会話の内容から必要な情報を抽出してテキスト化し、Adobe PDFやMicrosoft Excel、Wordなど、希望のファイル形式で文書化する。既存の文書ファイルも編集できる。
また、JSON(JavaScript Object Notation)形式で他のシステムと連携させることもできる。SPALOでは、Watson APIの「Conversation(会話)」を活用し、ユーザーとの自然なやりとりを実現しているという。
SPALOの導入費用は、初期費用30万円(税別)から、本運用費用は月額5900円(税別)から。
AI導入エントリーパックは、Watsonを活用したQ&Aサービスを導入する企業向けに、学習データの作成とchatbotの構築をセットで提供するサービス。専門の技術者のサポートを受けながら、企業内にある大量の文書やメール、コールセンターのログなどのテキストデータを「IBM Watson Explorer」で分析、視覚化し、最適な学習データを作成できる。
chatbotの構築では、Watson APIの「Natural Language Classifier(NLC:自然言語分類)」と「Retrieve and Rank(R&R:検索およびランク付け)」を活用し、的確で最適な回答をユーザーに提供。本格導入前の検証用としても利用できるため、導入決定から効果検証、利用開始までのプロセスを円滑に進められるとしている。
AI導入エントリーパックの導入費用は、初期費用350万円(税別)、本運用費用は月額15万円(税別)から。別途「IBM Bluemix」の利用料がかかる。
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