コミュニケーションが得意な人型ロボット「Pepper」と産業用ロボットアーム「duAro」を組み合わせて、店舗や事務所などでのロボット活用の可能性を摸索する取り組みがスタート。
ソフトバンク、ソフトバンクロボティクスと川崎重工が2月7日、協業を発表し、人型ロボット「Pepper」と、産業用途向けの双腕スカラロボット「duAro」を組み合わせ、活用分野を広げていくと発表した。産業用ロボットに習熟した操作員がいない工場や、人員不足の店舗、事務所でのロボットの導入・活用促進などに共同で取り組むという。
duAroは、人が両腕で行う作業を、人一人分のスペースで実行できる水平多関節ロボット。作業者の近くに設置しても安全に作業ができ、人と共存しながら作業をするロボットとして開発されている。このduAroとPepperを連携させることで、Pepperが作業を受け付け、duAroが実際の作業を行うといった組み合わせが可能になる。Pepper World 2017の展示スペースでは、Pepperが受け付けをして、duAroがiPhoneに保護フィルムを貼ってくれるデモを実施していた。
今後の具体的な取り組みとして、川崎重工が2016年8月にお台場に開設したロボットショールーム「Kawasaki Robostage」の接客用にPepperを設置するほか、ソフトバンクがショールームでの企画展示に協力。またソフトバンクは企業導入用スマートフォンの設定作業にduAroを試験的に使用して、設定作業の自動化などの検証を行う。
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