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» 2017年11月07日 07時00分 公開

半径300メートルのIT:旅行アプリで実感 Googleに個人情報を渡すリスクと利便性 (2/2)

[宮田健,ITmedia]
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個人情報を渡す「リスク」と、受け取れる「利便性」

 いまや海外旅行にスマホは必須という時代ですが、このアプリを使って、「さらに便利なツールになった」ことを実感しました。通信環境さえあれば、Googleマップで方角や距離も含めて道に迷うことなく移動できるようになり、乗り換え案内も日本にいるのと同じように使えます。

 こうしたサービスは、膨大なメール情報を蓄積して保持しており、位置情報や地域の情報をつかんでいるGoogleだからこそできるものであり、改めてGoogleビジネスのすごみを感じました。

Photo Inboxなら受信トレイ上で同様の旅程まとめが表示されます

 これまで私は別の旅程管理アプリを使っており、そのアプリでもGmailと連携すれば同様のことができました。しかし、常にGmailの閲覧権限をアプリベンダーに渡し続けていることになるのはリスクが大きいと思い、その機能は使っていなかったのです。その点Google Tripは、いちいち予約確認メールを転送する必要がなく、Google本体が情報を取得する機能を備えているのが便利であり、リスクも低いと感じています。

 ただ一方で、Googleに個人的な情報をつかまれたくないと思う人もいるでしょう。それは、これまでにも、この連載で何度か紹介しているGoogleマップの機能「タイムライン」(Googleロケーション履歴)を教えると、ここまで詳しい情報がGoogleに渡っていることに驚く人が多いことからも分かります。

 Google Tripのようなサービスは、自らの個人情報の一部を渡す代わりに享受できる利便性であるということは、把握しておいた方がいいでしょう。

 それでも不安な人は、今すぐGoogleアカウントでセキュリティ診断を行い、2段階認証プロセスをオンにしてください。今回の記事を読んで、Googleが情報を握っていることに違和感を覚えたら、一度「Google マイ アクティビティ」(https://myactivity.google.com/myactivity)をチェックすることをお勧めします。

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

デジタルの作法 『デジタルの作法』

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。

筆者より:

2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。

これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。皆さんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。


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