Nuanceが2011年に買収した指なぞり入力モバイルキーボードの「Swype」の提供を終了する。企業向け音声認識・音声入力サービスに集中するためとしている。
米Nuance Communicationsは2月2日(現地時間)、指なぞり入力で知られるキーボードアプリ「Swype」のiOS版の提供を終了すると発表した。19日にはさらに、Android版の提供も終了することを認めたとユーザーがRedditに投稿した。
Swypeは、タッチパネルに表示されたQWERTYキーボードを一筆書きの要領でなぞる入力方式。入力予測機能により、高速な入力が可能だ。日本語にも対応する。学習機能により使い込むほどにユーザーに最適化されるので、Google Playストアの概要では「生涯使えるキーボード」と謳われている。
Nuanceは公式ブログで「コンシューマー向けのキーボード事業から撤退するのは残念なのだが、企業向けAI(人工知能)ソリューションの開発に集中するために必要な決断だ」としている。同社は近年、医療機関向け音声入力サービス「Dragon Medical One」などに注力している。
Nuanceは音声認識・音声入力技術「Dragon」の開発企業。2011年にSwypeを買収した。Android版SwypeではDragonの音声認識技術も使える。
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