NVIDIA、インテリロボット向けプラットフォーム「Isaac」のコンピュータ「Jetson Xavier」発表

NVIDIAがCOMPUTEX TAIPEI 2018で、ロボットの頭脳になる新コンピュータ「Jetson Xavier」と開発ソフトウェア「Isaac Robotics Software」を発表した。8月に1290ドル(約14万円)で提供を開始する計画だ。

» 2018年06月05日 10時51分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米NVIDIAは6月4日(現地時間)、台湾で開催のCOMPUTEX TAIPEI 2018で、ロボット開発環境「Isaac」(アイザック)を構成するハードウェア「Jetson Xavier」と開発向けソフトウェア「Isaac Robotics Software」を発表した。Jetson Xavierとソフトウェアのキットは8月に世界で提供を開始する。価格は1299ドル(約14万円)。

 isaac 1 NVIDIA IsaacのWebサイト

 同社創業者のジェンスン・フアンCEOは「AI(人工知能)は現代で最も強力な技術の力だ。(中略)第2のフェーズで、AIをセンサーやアクチュエータと組み合わせることで、新世代の自立型ロボットの頭脳にすることができるだろう」と語った。

 Jetson Xavierは、ロボット向けに設計した世界初のコンピュータだとNADIAは説明する。90億以上のトランジスタにより、処理性能は30TOPS(1秒当たり30兆回の演算が可能)で、「電球1つ分の電力で強力なワークステーション以上の性能を発揮する」という。

 isaac 2 Jetson Xavier

 Volta Tensor Core GPU×1、ARM64×6、NVDLAのディープラーニングアクセラレータ×2、イメージプロセッサ、ビジョンプロセッサ、ビデオプロセッサを搭載し、センサーやカメラからのデータをリアルタイムで並列処理する。

 Isaacのロボットは、製造業だけでなく、ロジスティクス、高齢者のためのサービス市場などにも対応するという。

 なお、アイザックという名称は、ロボット三原則を提唱したアイザック・アシモフだけでなく、アイザック・ニュートンにもちなんでいるそうだ(公式ブログより)。

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