米NVIDIAは4月5日(現地時間)、来年スタートする自動運転車レースROBORACEに出場する10チームの全車両に同社の自動運転車用スーパーコンピュータ「Drive PX 2」が搭載されると発表した。
ROBORACEは、FIAフォーミュラE選手権を運営する英Formula Eが主催する自動運転車レースだ。10チームが同じモデルの自動運転車で、リアルタイムコンピューティングアルゴリズムとAI(人工知能)技術を競う。NVIDIAのDrive PX 2が、この車両で採用された。
DRIVE PX 2は自動車用のスーパーコンピューティングプラットフォームで、ディープラーニングの演算を1秒当たり最高24兆回実行できるという。パフォーマンスは第1世代の「DRIVE PX」の10倍だ。処理能力は米AppleのMacBook Proの150台分に相当する8テラフロップス。レーダー、カメラ、GPS、高精細マッピング装置などの多様なセンサーからの入力を処理できるとしている。サイズは1枚目の写真のように、大きめのランチボックス程度。NVIDIAはこのボードを「ディープラーニングを路上に持ち出すエンドツーエンドのプラットフォームを構成する要素のひとつ」と説明する。
ROBORACEに出場する10チームはまだ発表されていない。NVIDIAは公式ブログで、「もしNVIDIAがレースに出場するとしたら、チームの車の名前は、ディープラーニングと省エネルギーのAIコンピューティングを反映して“ディープグリーン”にしようと思う」としている。
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