最後に、NoOpsを実現するチームについてお話ししましょう。
運用のアプローチと設計のアプローチが合わさり、今ちょうどDesign for ResiliencyとSREが出会って、NoOpsが実現できるタイミングになりました。
それを次のようなライフサイクルで回していきたい。まず、回復性は後から手に入るものではなくて、最初から設計しておかなくてはいけません。そのため、アーキテクトはシステム設計では最初から回復性の設計を行います。
そこから最初は手動運用も入れつつ、SREチームは運用保守エンジニアリングで自動化を行い、自律運用を実現していきます。
その中で、プロダクトはDevOpsで日々リリースされて進化していくので、機能の追加や変更、アーキテクチャの変更などがあります。すると運用に手動の部分が増えてくる。それをまた運用保守エンジニアリングで自律運用へ近づけていく。
NoOpsは待っていても来てくれません。システム運用のうれしくないことをなくして、ユーザーも運用現場の人も開発者もオーナーも、みんな「このシステムいいよね、もっとやっていきたいよね」という環境を実現するために、NoOpsのコミュニティーを始めました。ぜひみんなで、これからも情報交換などしていきたいと思います。
この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「NoOpsを実現できる時が来た。「NoOps」とは運用の“嬉しくない”ことをなくすこと。NoOps Meetup Tokyo #1」を許可を得た上で転載、編集しています。
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