Oracleは、OCIとAWS間の専用接続拡張を発表し、高速かつ安全なマルチクラウド接続を提供する計画を示した。顧客のアプリ実行とデータ移動を容易にし、AI活用と運用効率の向上を図る。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
Oracleは2026年4月16日(現地時間)、OracleとAmazon Web Servicesがマルチクラウドネットワーク分野で協業し、「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)と「Amazon Web Services」(AWS)間の接続機能を拡張する計画を発表した。顧客は両クラウド間で高速かつ高速かつ専用のネットワークを介して接続でき、顧客のアプリ実行とデータ移動を効率化できる見込みだ。
今回の取り組みでは、「Oracle Interconnect」と「AWS Interconnect-multicloud」を連携させる。これにより、OCIとAWS間でプライベートかつ管理された接続が実現し、従来よりもシンプルな構成で高性能なマルチクラウド環境を構築できる。企業は異なるクラウドサービスを横断して利用しつつ、ネットワーク運用の複雑さを抑えられる。
Oracle Cloud Infrastructureのプロダクト管理担当シニアバイスプレジデントであるネイサン・トーマス氏は、同社がクラウド間の柔軟性や性能向上を目的に接続機能を強化してきたと説明した。また「Oracle AI Database@AWS」によってAWSで「Oracle AI Database」を利用できる環境を整備してきた実績に触れ、両クラウド間の連携強化を通じて、アプリケーションのモダナイズやデータ統合、生成AIの活用を後押しするとした。
この協業は、フルスタック型および分割型のマルチクラウド構成の双方に対応する。企業は複数のクラウド事業者の特性を活用しつつ、複数のネットワーク事業者を個別に管理する必要がなくなる。物理的なネットワークインフラ構築に伴う複雑さが軽減され、導入や運用の負担軽減が見込まれる。
統合された接続環境において、複雑なデータ複製管理を伴わずAI関連のワークロードを高速化できる点も特徴だ。これにより、企業は運用面の柔軟性を確保しつつ処理を進められる。
OCIはこれまでに26のパートナークラウドリージョンを相互接続し、企業規模のワークロードに対応する高性能な接続基盤を整備してきた。マルチクラウドネットワーク機能では安全性や可用性を確保したクラウド間接続を提供し、従来の手動設定に依存する方式に比べて運用負荷を抑えている。
AWS Interconnect-multicloudはオープン仕様として設計されており、企業用マルチクラウド接続の新しい形を提示してきた。今回のOracleとの連携は、この枠組みにおける新たな拡張と位置付けられる。この接続機能は2026年中に提供開始予定で、まずはAWSの米国東部(バージニア北部)リージョン(us-east-1)で利用可能となる。
米2強が狙う“AI社員”の普及 Anthropicは「業務代行」、OpenAIは「運用プラットフォーム」
Microsoftがまたもや値上げ M365サブスク料金を最大33%増の「言い分」
室蘭工業大学が「Shachihata Cloud」導入 シヤチハタの電子決裁でDXを加速
端末管理も「0円」で? 新発表の管理プラットフォーム「Apple Business」とはCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.