NoOpsのコミュニティーイベントに“Opsの味方”が登場 「NoOps? よろしい、ならば戦争だ」NoOps Meetup Tokyo #1(1/3 ページ)

「運用のうれしくないことをなくそう」というテーマで行われたNoOpsコミュニティーのイベント「NoOps Meetup Tokyo」。そこに何と「Opsの味方」を名乗る日本マイクロソフトの真壁氏が登壇。両者は決裂するのか、それとも和解するのか……?

» 2018年09月21日 10時00分 公開
[新野淳一Publickey]

 この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「「NoOps? よろしい、ならば戦争だ」 NoOpsコミュニティに異議申し立てた「Opsの味方」 決裂か? 和解か? NoOps Meetup Tokyo #1」を許可を得た上で転載、編集しています。


 「運用のうれしくないことをなくそう」というテーマで行われたNoOpsコミュニティーのイベント「NoOps Meetup Tokyo #1」。このセッションに運用側、すなわちOpsの立場で登壇したのが日本マイクロソフトのソリューションアーキテクト、真壁徹氏です。

 NoOpsコミュニティーに対して、Ops側はどのような意見を戦わせようとしたのか。真壁氏のセッション「NoOps? よろしい、ならば戦争だ」を紹介します。

photo NoOps Meetup Tokyoの会場となった品川のマイクロソフトには100人近い参加者が集まった

NoOps? これは勝てる

 日本マイクロソフトでソリューションアーキテクトをやっている真壁と申します。

 ここに私が呼ばれた理由ですが、私は以前「Opsの味方」という連載をやっていまして、そこに「NoOps」という言葉を突きつけた人たちがいると。では受けて立とう、ということです(会場笑い)。

 とはいえ、私は負けるケンカはしないタイプなので、ちゃんと相手をリサーチしてきました。まずはGoogle検索。もしかしたら、結果がパーソナライズされているのかもしれませんが、「NoOps」で検索すると私の記事が一番上に出てきます。

 では、好きな人は好きな検索エンジン(注:Bingのこと)で検索すると、1番目の記事には「NoOpsという用語は不適切です」という説明があるんですね。これは勝てると。

 でも勝利を万全のものにするため、NoOpsの主張を確認しましょう。「Unconfortable Opsをなくす」とあります。おや、なかなかに紳士的な主張ですね。和解のワンチャンスがあるかもしれません。

そもそもOpsとは? Opsは役割ではなくタスクである

 その前に、そもそもOpsとは何だろうな、というのを皆さんと考えたいと思います。

 私は「DevOps」という言葉が出てきたころから、「Ops」という言葉に違和感がありました。

 「あなたはDevですか? Opsですか?」と聞かれたとき、皆さんは何と答えますか? 「自分はアプリを開発していないから、どちらかというとOpsかな?」とか。“どちらかというと”という程度の分類じゃないですか。DevとOpsという分類は単純化し過ぎです。

photo 真壁氏は、DevとかOpsはタスクや行為だと考えている

 これはあくまで“オレオレ定義”ですが、私はDevとかOpsはタスクや行為だと思っています。例えば、アプリを作る人も運用のオンコールに入ったり、何か起きたときには対話のフローに入るでしょう。あるいは運用者が楽になる開発をしてくれる開発者もいます。だから私は、誰もがOpsを抱えていると思います。Opsというのは役割ではないのです。

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