朝日生命、カメラOCRで保険のアフターサービス手続きを効率化 訪問先で手続き完了へ

朝日生命は、保険のアフターサービス手続き(保全手続き)を電子化し、客先で手続きを完了できるようにする。営業用端末のOCRアプリ「DynaEye 本人確認カメラOCR」で、手続きに必要な本人確認書類を撮影してデータ化。顧客利便性の向上と業務の効率化を図る。

» 2018年09月26日 16時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 富士通は2018年9月25日、朝日生命保険(朝日生命)が2019年1月から、営業職員がタブレット型営業用端末を使って客先で行う保険のアフターサービス手続き(保全手続き)を電子化すると発表した。

 朝日生命では、2018年1月から、全国約1万2千名の営業職員の営業用端末として、富士通クライアントコンピューティング製の10.1型タブレットPCタブレットPCを導入。新契約手続きを電子化している。

 今回は、住所変更や名義変更といった加入後の保険の保全手続きをシンプル化し、営業用端末で迅速に手続きを完了できるようにし、顧客利便性の向上を図る。

 保全手続きに必要な本人確認書類は、営業用端末のカメラで撮影してデータ化する。この読み取りに、PFUが開発したOCRソフトウェア「DynaEye 本人確認カメラOCR」を採用。専用のカメラアプリを立ち上げ、営業用端末のカメラに本人確認書類にかざすだけで自動的に撮影できる。ピント、手ブレ、照明の映り込みなどを判断して、OCR処理を行う。

 撮影時には、運転免許証、マイナンバーカードなどの違いを自動判別し、それぞれの書類の様式に特化した高精度な文字認識を行う。読み取った氏名、生年月日などのデータは、朝日生命側の登録情報と自動的に照合した上で、システムに登録できる。

 これにより、従来は本社で行っていた査定や入力の業務を省略し、本社事務の効率化も期待できるとしている。

Photo タブレット型営業用端末と「DynaEye 本人確認カメラOCR」を活用した本人確認手続き

 なお、DynaEye 本人確認カメラOCRで撮影したデータは、メモリ上で処理されるため、端末内に本人確認情報やそのファイルが残ることはなく、セキュリティ面の安全性を確保。特定個人情報を含む個人情報を扱う業務における情報漏えいリスクを低減できるという。

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