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» 2018年10月17日 08時00分 公開

横河レンタ・リースの「Win10運用マスターへの道」(8):Windows 10の動作検証が面倒? そんなにイヤなら、やめればいいじゃない (2/3)

[松尾太輔,ITmedia]

ハードウェアからアプリまでを一貫した動作テストは「意味がない」

 さて、本題へと移りましょう。従来、企業ではPCのモデルを選び、そこに企業固有のポリシーに沿ったOSの設定やアプリをインストールした上で、入念な動作テストを行ってから、ユーザーへPCを展開するのが一般的でした。

 しかしながら、半年に一回の大型アップデート(Feature Update)に合わせてその作業を行うのは現実的ではありません。そこでまず基本的な考え方として、ハードウェアからOS、OS設定、アプリまでを一貫した動作テストを行うのを止め、「ハードウェアとOS」と「OS環境とアプリ」という2つに分けるのです。

photo Windows 10の更新スピードに付いていくためには、動作テストを「ハードウェアとOS」と「OS環境とアプリ」という2つに分けるのがいいでしょう

 そして「ハードウェアとOS」の動作については、前回説明した通り、メーカーからの公開情報で確認し、必要に応じてドライバのアップデートなどを行います。そもそも、動作テストにおいて、OS上の設定や、アプリの動作とPCそのものの動作という各要素は、ほぼ切り分けられます。ハードウェアを直接操作するものを除けば、そのアプリを動かすのがHPのPCでもDellのPCでも、そうそうテスト結果が変わることはありません。

 しかし日本では、これらの要素をつなげた形でテストを行うのが一般的です。ハードウェアとソフトウェアを一体としてベンダーが提供していた、メインフレーム時代の考え方が色濃く残っているのでしょう。要するに技術的な理由というよりも、責任の所在を単純化するために、あえて切り分け不要な単位(丸ごと)でテストするということです。

 とはいえ、もはや「オープンシステム」という言葉さえ古臭くなっているこの時代に照らし合わせれば、この方法は時代錯誤といえるでしょう。ハードウェアからアプリまでを一貫した動作テストは、実はあまり意味がありません。これをやめるのです。

 今まではメーカーごと、そしてPCのモデルごとに全てのテストを行ってきたかもしれません。それを「ハードウェアとOS」については原則として、メーカーからの公開情報でWindows 10の最新バージョンが動くかを確認するようにし、ハードウェアとOSの動作確認をやめるわけです。

 ただし、最初のうちはOSだけが入った状態でアップデートの可否を確認した方がいいかもしれません。現段階では、Windows 10のアップデートが失敗してしまうケースが多いのは事実です。そのため、なるべく手を掛けずに一度、動作については見ておいた方が無難でしょう(今後は必要のないテストになると望んでいますが)。これにより、少なくとも「ハードウェアとOS」だけのテストは非常に簡単なものになり、かなりの省力化が期待できます。

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