コラム
» 2019年01月24日 08時00分 公開

Publickey:「Redis」「MongoDB」「Kafka」が相次いで商用サービスを制限するライセンス変更 AWSなどによる「オープンソースのいいとこ取り」に反発 (2/3)

[新野淳一,Publickey]

MongoDBはAWSの互換サービスを「お粗末な模倣」と一蹴

 2018年10月にはMongoDBのライセンスが変更され、商用サービスでの利用に制限がかかりました。

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 MongoDBの共同創業者兼CTO(最高技術責任者)のエリオット・ホロウィッツ氏は、ライセンス変更を発表した記事「MongoDB now released under the Server Side Public License」で、その理由が大手クラウドベンダーにあると次のように説明しています。

The revenue generated by a service can be a great source of funding for open source projects, far greater than what has historically been available. The reality, however, is that once an open source project becomes interesting, it is too easy for large cloud vendors to capture most of the value while contributing little or nothing back to the community. As a result, smaller companies are understandably unwilling to wager their existence against the strategic interests of the large cloud vendors, and most new software is being written as closed source.

オープンソースプロジェクトにとって、サービスで得られる収入は、大事な資金源となり得ます。しかし現実は、あるオープンソースプロジェクトが人気になると、コミュニティーにはまったく、あるいはほんの少しだけしか貢献していない大規模クラウドベンダーがあっさりとその大部分を獲得していくのです。結果として、小規模な企業はこうした大規模クラウドベンダーの戦略的な利益の対象になることを望まず、多くの新しいソフトウェアがクローズドソースとして開発されています。

 AWSは、このライセンス変更が行われた数カ月後の2019年1月10日に、MongoDB互換のサービス「Amazon DocumentDB」の提供を発表しました

 このサービスで提供されるのは、最新のMongoDBのバージョン4.0ではなく、MongoDB 3.6互換のAPIです。しかも、内部的にはMongoDBをそのまま使ったサービスではなく、AWS独自のデータベースを基盤として、MongoDB 3.6 APIをエミュレーションしているとされています。

 こうしたことになっているのは、MongoDBのライセンスが商用サービスを制限するものとなっていることが影響している可能性があります。

 MongoDBのCEO兼社長 デブ・イッティチェリア氏は、TechCrunchの記事でAWSのMongoDB互換サービスを「お粗末な模倣」だとして、次のようにコメントしています。「十分な技術力のあるデベロッパーなら、本物とお粗末な模倣の違いをすぐに見分けるだろう。MongoDBは今後も引き続き、市場に存在するどんな“そっくりさん”にも勝る性能を維持するだろう」

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