路面の雪の状態をリアルタイムに認識する「AI道路管理支援システム」 雪氷対策などに実用化へ――ウェザーニューズから

ウェザーニューズは、定点カメラの映像/画像から、路面を覆う雪の状態を自動認識する「AI道路管理支援システム」のプロトタイプを開発。圧雪やシャーベット状など、異なる雪の状態が混在する複雑な路面状態でも高精度に把握する。雪氷対策作業の効率化、交通事故の低減などへの応用を見込む。

» 2019年02月13日 07時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 ウェザーニューズは2019年2月8日、独自開発のAIモデルを活用し、定点カメラの映像/画像から路面の雪の状態をリアルタイムに自動認識する「AI道路管理支援システム」のプロトタイプを開発したと発表した。圧雪状やシャーベット状といった雪の状態が混在する複雑な路面状況でも、リアルタイムに認識する。

Photo 「AI道路管理支援システム」で解析する画像
Photo 独自開発のAIモデルによる認識結果。黄色は積雪42.0%、ピンクは圧雪25.7%、緑色と黒はシャーベット32.3%

 積雪、圧雪、シャーベット、乾燥といった雪の状態を、画像データ上の特徴の微妙な違いを基に機械学習させ、雪の状態を高精度に識別するAIモデルを新たに構築。同システムは、これを活用し、雪質の微妙な違いをリアルタイムに認識する。

 従来の画像解析方法では判別が難しい、夜間に吹雪の中を車が走行しているといった状況でも、路面状態を正確に把握できることから、雪氷対策作業の効率化、交通事故の低減、自動運転技術の向上などに応用が期待できるという。

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