青汁で知られるキューサイは、NTTドコモと共同で、ドローンを活用した“スマート農業”に乗り出す。ドローンで上空からケール畑を撮影し、画像データを解析して、生育状態の把握や収穫量の予測、病害虫の検知を行う。人手不足の解消やケール畑の管理効率化を図る。
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キューサイは、NTTドコモ九州支社とともに、ドローンを活用した農場管理を開始する。ドローンで上空からケール畑を撮影し、画像解析することで、生育状態の把握や収穫量の予測、病害虫の早期発見などを行う。
キューサイは、「ケール青汁」の原料であるケールを、島根県にある自社グループ農場のキューサイファーム島根で栽培している。ケール畑の広さは、東京ドーム約6.6個分(約31ヘクタール)。安全、安心へのこだわりから、農薬や化学肥料を使用せず、収穫や病害虫のチェックなどは人の手で行っている。
このケール畑をドローンで上空から定点観測撮影し、NTTドコモが開発した解析システムで撮影画像を解析して、収穫量の予測やケール株の病虫害被害の検知などを行う。
画像解析では「NDVI(正規化植生指標)」データを構築することで、人の目では分からない変化も捉えることができる。NDVIは、植物の近赤外領域の波長の反射率を数値化したもので、植物の分布状況や活性度を測る指標となる他、昆虫の発生や、間伐などの災害による影響などの監視も可能になる。
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