シスコがAmazonで買える、中小向けネットワーク製品「Meraki Go」とは何か「そもそも情シスがいない」自営業でも運用可能に(1/2 ページ)

シスコは2019年4月11日、飲食店やショップなど、10〜20人規模の小規模企業向けのネットワークソリューション「Meraki Go」を同年5月に発売すると発表した。スマートフォンの専用アプリから設定、管理でき、専門知識がなくても運用できるという。

» 2019年04月12日 07時00分 公開
[高木理紗ITmedia]

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は2019年4月11日、飲食店やショップなど、10〜20人規模の小規模企業向けのネットワークソリューション「Meraki Go」シリーズを発表した。パートナーを組むアマゾンジャパンの販売網を生かし、同年5月に「Amazon.co.jp」で販売を開始する。

photo シスコの記者発表会で展示された「Meraki Go」。左下が屋内型アクセスポイント「Cisco Meraki Go GR-10」、右上が屋外型アクセスポイント「Cisco Meraki Go GR-60」だ

 Meraki Goは、シスコのクラウド管理型ネットワーク製品群「Cisco Meraki」に加わった、25人以下の小規模企業向けソリューション。

 屋内型アクセスポイント「Cisco Meraki Go GR-10」および屋外型アクセスポイント「Cisco Meraki Go GR-60」の2モデルを用意。ユーザーは状況に合ったモデルを選択し、スマートフォンの専用アプリ「Cisco Meraki Go Mobile App」から無線LANを設定、管理する。アプリからは、QRコードなどを使って「顧客用」「従業員用」といった細かい無線LANを設定し、各端末の利用状況を可視化できる。

photo シスコの渡邊靖博 APJアーキテクチャビジネス開発担当 ビジネスデベロップメントマネージャー

 同製品について、シスコの渡邊靖博 ビジネスデベロップメントマネージャーは「従来の無線LANの設定作業について回った“IPアドレスの入力”といった煩雑なステップを踏まずに簡単に設定ができる点は、小さなカフェやジム、小売店など、そもそもIT担当者がいないような小規模企業にとっても使いやすいのでは」と語る。

 数人程度のスタッフで経営する小規模企業の中には、ビジネス向けでなく家庭向け無線LANを使ってコストを浮かせようとする場合もある。

 渡邊氏は「Meraki Goは、家庭向けの無線LANと違って、従業員向けと顧客向けにネットワーク設定を分割できる他、例えば誰か1人が動画視聴などで大容量を使ったとしても、他のユーザーに影響を与えないような設定もできる。その点は、ビジネス向け製品としての強みだと考えている」と話す。

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