AIを活用し患者ごとのがんワクチンを開発 欧米で臨床試験へ――NEC、疫治療法特化の創薬事業に参入

NECは、AIを活用した創薬事業に参入。仏Transgeneと共同で、がん免疫療法の個別化医療として期待される「ネオアンチゲンワクチン」の開発に取り組む。頭頸部がんと卵巣がんを対象に、治験薬を共同開発し、2019年内に欧米で臨床試験を開始する。

» 2019年05月29日 07時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 NECは2019年5月27日、AI技術群「NEC the WISE」を活用し、がんなどの先進的免疫治療法に特化した創薬事業に本格参入すると発表した。2025年に3000億円の事業価値の創出を目指す。

 第一弾として、フランスのバイオテクノロジー企業Transgene(トランスジーン)と共同で、頭頸部(とうけいぶ)がんと卵巣がん向けの個別化免疫療法用「ネオアンチゲンワクチン」(TG4050)を開発。2019年内に欧米で臨床試験(治験)を開始する。

 NECとTransgeneは、2018年10月にパートナーシップを締結。既に2019年4月に米FDA(米国食品医薬品局)から本治験実施の許可を取得している他、英国とフランスで申請中だ。

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