カメラや地磁気センサー、GPS――あなたがいつ、どこにいたかを伝えるスマホの「位置情報」、本来なら必要のないはずの第三者に公開していませんか?
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2019年5月末、ITとはちょっと違うお仕事で、私はカリフォルニアのディズニーランドにできた、スター・ウォーズの新エリアを取材してきました。その際eSIMを使った体験談を、以前の記事でお伝えしましたが、実は同じ旅行でもう1つ、準備したことがあったのです。
それは、スマホの各アプリに向けた「位置情報」設定の見直し。皆さんも何となく気にしつつ使っていると思いますが、1台のスマートフォンには、連絡先やSNSでつながる友人の情報、写真といった膨大な情報が収まっています。
これに加え、スマートフォンが「各種センサーのかたまり」であることも重要な事実です。具体的には、カメラや地磁気センサー、GPSなどの情報により、今あなたがどこにいるか、どんなことをしているかを把握可能なデバイスが、インターネットに常時接続されている――それこそが、スマートフォンの正体と考えるべきでしょう。
iOSの場合、Appleがこれらの情報を「プライバシー情報」と捉えたことで、ユーザーが位置情報の設定を細かく調整できるようになりました。ユーザーであれば、アプリを新規でインストールしたあとに何らかのタイミングで「〜に位置情報の利用を許可しますか?」というダイアログが出るのを見たことがあると思います。
アプリの場合、位置情報を「このアプリを使用中のみ許可」に設定できるのがあるべき姿です。逆に、利用していないときに位置情報を必要とするアプリを使う場合、使用許可を与える前に、その必然性を考える必要があるでしょう。
私の場合、基本的には「利用時以外も位置情報を必要とするアプリはない」、という前提でアプリを使っています。例外的に、「天気」および「システムサービス」(位置情報に基づくApple Ads/製品の品質向上以外)については、位置情報の使用を「常に許可」としています。それ以外のアプリは「使用中のみ許可」とし、特にTwitterやFacebookなどのSNSアプリは、誤操作のリスクを考えて「許可しない」設定にしています。
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