マンホールの下にあるポンプ AIで異常を早期検知――自治体向けに提供へ

クボタは、家庭から出る生活汚水を集めて下水処理場へ送るマンホールポンプ設備の遠隔監視システムにAIを導入。運転データを分析し、異常運転を検知、通知する。

» 2019年08月08日 07時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 クボタは2019年8月6日、マンホールポンプを遠隔監視するシステムにAIを導入し、運転データの分析と異常運転の早期検知が可能な「マンホールポンプAIサポートシステム」を同年10月から自治体向けに提供すると発表した。通常時と異なる運転状態を検知し、通知する。

Photo マンホールポンプと遠隔監視システム

 マンホールポンプは、家庭から排出される生活汚水を集めて下水処理場に送る汚水中継ポンプ設備。下水の自然流下が困難な場所などのマンホール内に設置し、ポンプアップして浄化センターまで流れるようにする。自治体によっては、その埋設数は500カ所余りに及ぶ。

 クボタは、マンホールポンプ本体と制御盤、制御盤の情報をクボタのデータセンターに送る通信端末装置、インターネット経由で運転状況を遠隔監視するシステムなどを含む「マンホールポンプシステム」を提供している。

 今回、このクラウド監視システムに新たにAIを導入。人に代わってAIが運転データを分析することで、多数のマンホールポンプの運転状態を一元監視し、異常な運転状態の早期発見、通知を可能にした。

AIによる運転状況の常時監視で、早期の点検・保全を支援

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