Safariの詐欺サイト警告機能、Googleに加えてTencentに情報送信で物議

Appleによると、同社は2019年2月から中国本土のユーザー向けの詐欺サイト警告機能でTencent Safe Browsingを利用しているという。

» 2019年10月15日 12時41分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

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 Appleが、Webブラウザ「Safari」に搭載されている「詐欺サイトの警告」機能を巡り、ユーザーが閲覧するWebサイトの情報を、Googleの「Google Safe Browsing」およびTencentの「Tencent Safe Browsing」といった、不正サイトをブラックリスト化するサービスに送信していると説明していたことが分かった。

 中国のIT大手であるTencentとAppleとの関係を疑問視する報道が相次ぐ中、Appleはメディアに寄せた声明で、同社がTencent Safe Browsingを中国本土のユーザー向けの詐欺サイト警告機能で利用していることを明らかにした。

SafariユーザーのWebサイト閲覧情報の一部をTencentやGoogleに送信するAppleの姿勢に疑問を投げかけた、ジョンズホプキンズ大学のマシュー・グリーン教授のブログ(出典:A Few Thoughts on Cryptographic Engineering

Safariについての説明が物議をかもす――Apple側の主張は

 問題にされていたのは、Safariの「詐欺サイトの警告」に関する説明の中にある、次の文章だ。

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