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» 2019年10月16日 07時00分 公開

半径300メートルのIT:「あなたの位置情報、見られてまっせ」――iOS 13で可視化されたもの (1/3)

お手持ちのiPhone、iOS 13へのアップデートは終わっていますか? もしかしてアップデートから数日後に「なんだ、これ?」と思うような通知を受けていないでしょうか。実はAppleは、ユーザーのプライバシー情報を保護するための機能を強化していたのです。

[宮田健,ITmedia]

 2019年9月、最新のiPhoneが発売されるとともに、既存のユーザーに向けて「iOS 13」のアップデートがリリースされました。最近はびっくりするような新機能こそないものの、粛々とクオリティーが上がっていると思います。

 iOS 13は正式リリース後に幾つか修正版が配布され、現在のバージョンは13.1.2まで進んでいます。今回皆さんにご紹介したいのは、iOS 13の中にある、地味ながら今後注目されるであろう「可視化機能」です。

iOS 13で突然出てくる、不穏なダイアログ

 まずはこのダイアログをご覧ください。該当する方はiOS 13にアップグレードした後、おそらく3日程度たつと表示されるのではないでしょうか。

map iOS 13へのアップデート後、しばらく使っていると表示されるダイアログ。何やら地図にマッピングが……

 突然こんな画面が表示されて、少々気持ち悪く思うかもしれません。これはiOS 13で追加された、位置情報の利用を「常に」許可しているアプリをユーザーに通知し、設定の見直しを促す機能です。

 AppleはiOS 8の頃から、ユーザーのプライバシーに関わる情報を、OS側で保護するように機能を追加してきました。アプリ開発者に対しても、位置情報の取得にはアプリユーザーにその目的を通知し、位置情報は可能な限り「このAppの使用中のみ許可」とするように求めています。そのため現在は、位置情報を「常に」要求するアプリはかなり減っています。

 iOS 13からはこの方向性をさらに強化し、位置情報を「常に」要求しているアプリを、定期的にリマインドする機能を追加したわけです。

 ユーザーにとっては「このアプリは、あなたの行動記録を定期的にマッピングしています、問題ないですか?」というお知らせになります。気付かないうちに行動を記録されていた場合、それを知ったユーザーは、そのままアプリ(サービス事業者)に情報提供を続けるでしょうか。……私は、ほとんどの人が「No」と答えるのではないかと思います。

 具体的には、位置情報の利用を「このAppの使用中のみ許可」に変更し、プライバシーの保護を一段階引き上げるはずです。Appleの狙いは、まさにそこにあるのでしょう。

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