製造現場のIoTソリューションをハイブリッドクラウド展開 SiemensがIBMと協業で新製品Red Hat OpenShiftを活用

Red Hat OpenShiftを活用し、同社のIoTソリューション「MindSphere」をハイブリッドクラウドやオンプレミス、プライベートクラウド環境で展開できるようにした。Siemens傘下のソフトウェア企業幹部は「製造現場の効率性を新たなレベルへ」と話し、そのメリットを語った。

» 2021年03月12日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 日本IBMは2021年3月11日、Siemensが製造業向けIoTソリューション「MindSphere」をRed Hat OpenShiftに構築し、ハイブリッドクラウド展開を可能にしたと発表した。IBMと同社傘下のRed Hat、Siemensの3社による、ハイブリッドクラウドを活用に向けた協業によって実現した。

 MindSphereは、製品や工場、システム、機械からのセンサーによってリアルタイムに収集したデータを分析するツールだ。バリューチェーン全体にわたって、製品や製品資源、製造プロセスを最適化し、デジタルツインと呼ばれる現実とデジタルとのリアルタイム連携を可能にする。

ハイブリッドクラウド展開に期待 Siemens幹部が語る生産現場のニーズとは

 Siemens傘下で産業向けソフトウェアを手掛けるSiemens Digital Industries Softwareは、今回の取り組みを活用した新製品「MindSphere Private Cloud」を提供する。

 同社のレイモンド・コック(Raymond Kok)氏(クラウドアプリケーションソリューション担当シニアバイスプレジデント)はIBMが2021年2月24日に発表したプレスリリースにビデオレターで出演し、今回の協業が実現した背景について以下のように説明した。

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