大企業からテック系スタートアップへの転職を促進 7件のモデル事業とは?

社会実装推進センターは、経済産業省と進めるスタートアップ向けの経営人材支援事業「SHIFT(x)」の採択モデル7件を発表した。テック系のスタートアップでは、IT以外の事業化に必要なノウハウが不足している実情があるという。

» 2021年07月05日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 社会実装推進センターは2021年7月2日、「SHIFT(x)」と題した7件のモデル事業を採択したと発表した。

 SHIFT(x)は、経済産業省が主導し、社会実装推進センターが執行団体として「中小企業新事業創出促進対策事業費補助金」を基にスタートアップ向けの経営人材支援を実施する。スタートアップへのプロボノ(公共的な目的のために専門知識を生かして取り組むボランティア活動)や副業、兼業、転職などを支援する民間事業者に費用の一部を補助し、好事例の情報を発信する。

 社会実装推進センターによれば、現在、特にテック系のスタートアップに営業や広報、マーケティング、財務、経理、人事、総務などの事業化に必要なノウハウが不足しているという。

 同法人は、「テック系のスタートアップには大企業で経験を積んだ人材が活躍できる機会があるが、大企業人材にとってはスタートアップで働くことに漠然とネガティブなイメージがある。情報の不足によって、本当に働きたいスタートアップにたどり着けないという課題がある」と指摘した。

大企業人材のスタートアップへの挑戦を支援 7件の採択モデルとは?

 SHIFT(x)の全体像は以下の通りだ。社会実装推進センターは、大企業人材によるスタートアップへの挑戦を調整する。大企業人材の働き方やスキル、キャリアなどを、スタートアップのエコシステムに合う形へシフトを促すという。

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