工場のIoTデータ、現場スタッフがすぐ分析 日本特殊陶業のツール活用

日本特殊陶業は、ウイングアーク1stのデータ基盤ソリューション「Dr.Sum」とBIダッシュボード「MotionBoard」を導入した。生産設備から取得するデータを活用して、稼働率改善を図る。

» 2021年08月20日 07時15分 公開
[ITmedia]

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 ウイングアーク1stは2021年8月19日、日本特殊陶業が同社のデータ統合基盤「Dr.Sum」とBIダッシュボード「MotionBoard」を導入したと発表した。日本特殊陶業は、生産設備から取得するデータを活用し、稼働率改善を図る。

 日本特殊陶業は、自動車用点火プラグの製造や販売を手掛け、拠点は世界21カ国に及ぶ。同社は生産安定化や稼働率向上に向けて、工場のIoT(モノのインターネット)化を推進してきた。ただし、IoT機器によって各種生産設備から取得したデータの集約や加工に時間がかかる点がデータの活用や分析においてネックとなり、問題が発生した際に詳細な原因を把握しにくい課題があったという。

従業員が現場のIoTデータをその場で分析 迅速なデータ活用体制をどう実現したか

 日本特殊陶業がDr.SumとMotionBoardを導入した背景には2つの目的があった。1つ目は、従業員が使い慣れた「Microsoft Excel」(以下、Excel)を操作することでデータを分析できるDr.Sumの特性を生かし、製造現場のIoTデータを分析して生産性向上を図ることだ。2つ目は、MotionBoardでリアルタイムなデータの可視化を実現することだ。

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