DXを推進する上で、現場の業務効率化から着手する企業は多いだろう。しかし「それでは足りない」とするのが、「AI×RPA」ソリューションを手掛けるUiPathだ。同社が目指す、単なる効率化以上の効果とは何か。
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「車の自動運転の世界を『AI(人工知能)とRPAの組み合わせ(以下、「AI×RPA」)』によってオフィスに持ち込みたい」
こう語るのは、RPAソリューションの大手ベンダーであるUiPath代表取締役CEO(最高経営責任者)の長谷川康一氏だ。同社が2021年9月7〜8日に開催した「AI×RPA」に関するオンラインカンファレンス「UiPath AI EXPO 3.0」の基調講演でのひとこまである。
今回はこの発言が非常に興味深かったので、長谷川氏の基調講演を基に、オフィスのデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた「AI×RPA」ソリューション活用の基本的な考え方について探ってみたい。
「ビジネスにデジタル技術がどんどん入り込む中で、さまざまなところでAIがRPAと共に活用されはじめている」
こう述べた長谷川氏は図1を示しながら「AIがRPAにおける頭脳や目、耳、口、そして神経系となる手足の役割を担うことにより、RPAがデジタルであたかも人間のように振る舞えるようになる」と説明した。
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