若手のアイデア実現へ“長い根回し”を不要に――DXで現場の実行力を上げるRPAとAIの使い方Weekly Memo(1/2 ページ)

DXを推進する上で、現場の業務効率化から着手する企業は多いだろう。しかし「それでは足りない」とするのが、「AI×RPA」ソリューションを手掛けるUiPathだ。同社が目指す、単なる効率化以上の効果とは何か。

» 2021年09月13日 11時00分 公開
[松岡功ITmedia]

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 「車の自動運転の世界を『AI(人工知能)とRPAの組み合わせ(以下、「AI×RPA」)』によってオフィスに持ち込みたい」

 こう語るのは、RPAソリューションの大手ベンダーであるUiPath代表取締役CEO(最高経営責任者)の長谷川康一氏だ。同社が2021年9月7〜8日に開催した「AI×RPA」に関するオンラインカンファレンス「UiPath AI EXPO 3.0」の基調講演でのひとこまである。

Photo UiPath代表取締役CEOの長谷川 康一氏

 今回はこの発言が非常に興味深かったので、長谷川氏の基調講演を基に、オフィスのデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた「AI×RPA」ソリューション活用の基本的な考え方について探ってみたい。

「AI×RPA」ソリューションが求める、現場の負担軽減を超えた効果とは

 「ビジネスにデジタル技術がどんどん入り込む中で、さまざまなところでAIがRPAと共に活用されはじめている」

 こう述べた長谷川氏は図1を示しながら「AIがRPAにおける頭脳や目、耳、口、そして神経系となる手足の役割を担うことにより、RPAがデジタルであたかも人間のように振る舞えるようになる」と説明した。

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