日本企業の成長を支えるIT活用、2つのキーワードは――ガートナー労働力減少で岐路に

ガートナーの新たな調査から、世界で共通していビジネスに成長や技術関連の変化が求められる一方、日本企業の経営者は競争により厳しさを感じていることが分かった。ガートナーが挙げた、日本企業が激化する競争をIT活用で乗り切るためのキーワードを2つとは。

» 2021年10月21日 07時30分 公開
[ITmedia]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 ガートナー ジャパン(以下、ガートナー)は2021年10月19日、デジタル技術を活用してビジネスを変革する過程についての調査結果を発表した。

  ガートナーが全世界のCEOと経営幹部を対象に実施した調査(2020年7〜12月に実施した「2021年CEOサーベイ」)によると、ビジネスの最優先課題として「成長」を挙げた割合が56%、「テクノロジー関連の変更」が36%だった。

 ガートナーの川辺謙介氏(アナリスト兼シニアディレクター)は「将来に向けて持続的な成長を目指す企業は、デジタル技術を活用して不測の事態に耐え得る能力を獲得する必要がある。CIO(最高情報責任者)にとって、今はITによってどのようにビジネスを変革できるのかを根本から見直し、実行に移す重要な時期だ」と述べている。

労働力減少で岐路に立たされる日本企業、成長を支える2つのキーワードとは

 同社が2021年8月に日本企業の従業員と経営者を対象に実施した調査によると「5年前と比べて(競争が)厳しくなっている」と回答した割合は53.0%。「優位になっている」と回答した割合は11.0%にすぎなかった。ビジネスをさらに発展させるために重視すべきことを聞いたところ「従業員の士気や満足度を高める」(41.8%)、「顧客満足度を高める」(33.5%)、「非効率な業務を廃止または改善する」(31.5%)がトップ3に挙がった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ