IBM、自社製品の環境パフォーマンス管理向けの機能強化に向けEnviziを買収

IBMが環境パフォーマンス管理向けデータ分析ソフトウェアを手掛けるEnviziを買収した。IT基盤運用やサプライチェーン管理などの業務でコストなどと同様にGHG排出量最適化に向けた判断や関連情報のレポート体制整備を支援する。

» 2022年01月25日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 気候変動問題に対する企業の責務が問われるようになってきた。財務情報だけでなくCO2を初めとする温室効果ガス(GHG)排出量についても顧客やステークホルダーへの開示が求められつつある。企業情報システムにおいても、財務情報だけでなく、適切な環境関連情報開示を実現する基盤整備が必要とされる。

 IBMは2022年1月24日、環境パフォーマンス管理向けデータ分析ソフトウェアを手掛けるEnviziの買収完了を発表した。買収は2022年1月11日に完了している。買収条件は公開されていない。

 IBMは「企業は今後さらに持続可能で社会的に責任のある事業運営を目指して前進し、そのための対策を堅固で検証可能な形で実証するよう圧力が高まっている」と指摘する。ところが企業が持続可能性のイニシアチブについて理解し、報告する必要性がある各種データは細分化されており、全ての関係者が参照するのが困難だという。Enviziのソフトウェアは、このような用途に向けたものだ。

 同製品はITシステム運用においては各種ワークロードの実行場所を検討する際の指針として、あるいはサプライチェーン管理や設備保全業務の運用の指針として、パフォーマンスやコストと同様に環境情報を加味した意思決定を実現するために利用する。

IT基盤運用管理、サプライチェーン、設備保全でも環境情報のレポートが可能に

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