IDCは国内情報セキュリティ投資は今後、オンプレミスからクラウドに向くと予測する。クラウドサービスへのセキュリティ需要が成長する中で、ニーズが高まるサービスは何か。
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IDC Japan(以下、IDC)は2022年5月22日、国内情報セキュリティ市場の予測を発表した。同予測によると、2021年の情報セキュリティ製品市場の規模は対前年比16.0%増の4360億1500万円となる見込みだ。このうち国内セキュリティソフトウェア市場規模は同17.2%増の3703億5000万円とIDCは推定する。
IDCは国内情報セキュリティ市場はエンドポイントセキュリティやクラウドサービスへのセキュリティに対する需要などが堅調に増加するとみる。同社は2021〜2026年の年間平均成長率(CAGR)を4.6%と見込み、2026年の市場規模は4637億3900万円に拡大すると予測する。
これに対して2021年の国内セキュリティアプライアンス市場の規模は、対前年比9.5%増の656億6600万円となる見込みだ。VPN機器の成長は減速したものの、マルウェア「Emotet」の活動再開による被害が2021年後半に再拡大したことを受け、メッセージングセキュリティを含むコンテンツセキュリティ関連の需要が拡大した。
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