EDRベンダーのサイバーリーズンの社長に山野 修氏が就任した。一度はセキュリティ業界から“リタイアした”と語る同氏はなぜ戻ってきたのだろうか。
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EDR(Endpoint Detection and Response)製品を提供するサイバーリーズン・ジャパン(以下、サイバーリーズン)の新社長に、2022年6月1日付で山野 修氏が就任した。
山野氏はこれまでRSA Security JapanやEMCジャパン、マカフィー(現:トレリックス)、アカマイ・テクノロジーズなどでトップを歴任してきた、まさに日本のエンタープライズセキュリティの歴史を知る人物だ。
その山野氏がサイバーリーズンの社長に就任した理由は何だろうか。日本企業が置かれた脅威の動向や対処方法を含め、同氏のビジョンを聞いた。
「1996年からセキュリティに関わってきた」と話す山野氏は、さまざまな企業でバックアップやアンチウイルス、認証技術、ログ監視、侵入検知など広範なセキュリティソリューションに携わってきた。
しかし山野氏は2021年12月に「リタイアした」と話す。「さまざまな企業での活動を通じて日本企業のセキュリティレベルは向上し、『やることはやった』という達成感が当時はありました。日本企業のセキュリティレベルも以前に比べれば十分に向上したはずです」(山野氏)
そんな同氏を呼び戻すきっかけになったのがランサムウェアだ。マルウェア「Emotet」の活発化もあり、2022年にはランサムウェア被害を報告する企業が増加した。
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