2022年6月のフィッシング詐欺状況は? Webサービス事業者が取るべき対策

フィッシング対策協議会は2022年6月のフィッシング報告状況を公開した。報告件数は8万8250件で、前月と比較して118件増加した。同協議会はブログでサービス事業者やユーザーに向けて有効な対策を伝えている。

» 2022年07月07日 07時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 フィッシング対策協議会は2022年7月5日、同組織のブログで海外も含めた2022年6月のフィッシング報告状況を公開した。報告件数は8万8250件で、前月と比較して118件増加した。

フィッシング報告状況(出典:フィッシング対策協議会のWebサイト)

 フィッシング詐欺に利用されたブランドはAmazonが18.5%と最も多く、イオンカード、えきねっと(JR東日本)、au+au PAYが続き、これら4ブランドで全体の40.2%を占めた。報告によればフィッシングに悪用された数が1000件以上のブランドは19あり、これら19ブランドで全体の90.6%を占めている。

月ごとのフィッシングに悪用されたブランド件数(出典:フィッシング対策協議会のWebサイト)

 SMS(ショートメッセージサービス)経由のフィッシングとしては、宅配便関連(配達完了や不在通知、商品発送など)、偽のAppleのWebサイトへの誘導、モバイルキャリア、Amazon、Yahoo! JAPANをかたる詐欺が報告されている。マルウェアのインストールを誘導するフィッシングとしてはau(KDDI)と日本郵政をかたるものが確認された。

 日本語のフィッシング詐欺メールおよび詐欺サイトはますます巧妙になっているため、常にこうしたリスクが日常的に存在することを認識して行動してほしい。

フィッシング詐欺への有効な対策は?

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