北九州市がシステム共通基盤のハイブリッドクラウド化を推進 日立が検証を支援ガバメントクラウドとの接続を想定

北九州市は日立とともに「ハイブリッドクラウド運用を実現する次世代システム共通基盤構築に向けた共同研究」を開始する。同市のシステム共通基盤をガバメントクラウドと相互接続したハイブリッドクラウドでの運用を想定して、さまざまな調査を実施する。

» 2022年07月20日 08時00分 公開
[山口哲弘ITmedia]

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 北九州市は2022年7月15日、日立製作所(以降、日立)と共同で「ハイブリッドクラウド運用を実現する次世代システム共通基盤構築に向けた共同研究」を開始すると発表した。フィジビリティ調査(Feasibility Study:実現の可能性を探る調査)として実施する。

 デジタルガバメント実行計画にのっとり、地方公共団体は行政サービスのデジタル化対応や業務の効率化に向けた取り組みが急務になっている。北九州市の場合、2021年12月に「北九州市DX推進計画」として集中的に取り組む12項目を策定していた。その一つに「情報システムの標準化、共通化」への対応が掲げられており、同市はシステム共通基盤の見直しを進めている。

北九州市が目指すハイブリッドクラウドの形は

 北九州市が現在利用するシステム共通基盤は、複数の業務システムを一括で実装し、統合的に運用管理することで全体最適を図った同市独自のプラットフォームだ。仮想サーバを使い情報システムの稼働に不可欠な機能をプライベートクラウドで構築している。

北九州市が検証する次世代システム共通基盤の概要(出典:日立のプレスリリース)

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