OCIがAzureとの連携を強化 ExadataアプリケーションをAzureから運用も可能に

OracleとMicrosoftがOracle Database Service for Microsoft Azureを発表した。AzureコンソールからOCIから提供するデータベースサービスのプロビジョニングやモニタリングが可能になる。Oracleは今後、同様の施策でメガスケーラーとの共存を拡大するのだろうか。

» 2022年07月21日 15時09分 公開
[原田美穂ITmedia]

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 2022年7月21日(現地時間)、OracleとMicrosoftが「Oracle Database Service for Microsoft Azure」の一般提供開始をアナウンスした。米国で開催中のMicrosoftのパートナー向けイベント「Inspire 2022」で発表されたものだ。

Inspire 2022の講演に登場したOracleの会長兼CTOのラリー・エリソン氏とMicrosoft CEOのサティア・ナデラ氏(Inspire 2022配信映像より)

 「Olacle Cloud Infrastructure」(OCI)が提供するデータベースサービスと「Microsoft Azure」(Azure)との連携を強化するもので、Azureの管理コンソールからAzureのリソースと同じようにOCIのリソースのプロビジョニングや管理が可能になる。連携の対象は「Oracle Autonomous Database」「Exadata Database Service」「Base Database Service」の3つのデータサービスだ。

 Oracle Databaseのオートスケーリング機能をAzureの管理コンソールから操作でき、OCI側のテレメトリ情報もAzure側に渡して一元的に管理できる。この他「Azure Active Directory」(Azure AD)を介したシングルサインオンでの連携も実現した。Azureで認証されたユーザーはそのままOracle Database Serviceも利用できるようになる。

Oracle Database Service for Microsoft Azureで実現する業務アプリモダナイズのシナリオ

 オンプレミスのOracle Databaseを使った業務アプリケーションのクラウド移行は、ライセンスやパフォーマンスなど、検討すべき課題が多く、既存のアプリケーションとバックエンドのデータベースシステムをどうモダナイズするかを課題とする企業も多かった。

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