日立ソリューションズとフジテックのトークセッションから考える 自動化はDX推進の解決策になるか?「自動化プラットフォーム・サミット」レポート

デジタル化や業務効率化が進む一方で、データのサイロ化に悩む企業は多い。こうした企業にとって「自動化」は解決策となるのか。日立ソリューションズとフジテックがトークセッションで語ったことは。

» 2022年08月31日 16時00分 公開
[谷崎朋子ITmedia]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 データのデジタル化や業務プロセスのICT化が進み、クラウドサービスの活用も進んだが、データやサービスは部門ごとにサイロ化し、連携すらできていない――。こうした企業は多いのではないか。サービスやシステムの数だけ業務フローが複雑化し、業務負担は重い。こうした悩みを抱える企業にとって「自動化」が一つの解決方法となるかもしれない。

 サービスを連携してデータ処理を自動化することで点在、孤立していた知見が集約され、新たな価値が生まれ、その先にはDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現も見えるだろう。

本記事は、2022年7月27日に実施されたオートメーション・エニウェア・ジャパン主催「自動化プラットフォーム サミット」におけるトークセッションを基に編集部で再構成した

「レガシーシステムがモダンなアプリケーションに生まれ変わる」

 オートメーション・エニウェア・ジャパン主催「自動化プラットフォーム・サミット」のトークセッション「ビジネスの成果をだすための自動化の現在・未来を徹底討論〜Road to APIエコノミーの理想と現実、自動化の果たす役割〜」で、フジテックの友岡賢二氏(専務執行役員、デジタルイノベーション本部長)は自社のAPI連携の活用によるモダナイゼーションを紹介した。

 レガシーシステムをどうするかという問題を抱える企業は多い。友岡氏は「基幹システムをマイクロサービスで作り変えるには時間がかかる。ビジネスの流れが速くなっている今、当然、それを待つことはできない。こうした中、企業はまずデータ活用に取りかかるべきだ」と話す。

 そこで問題になるのがデータのサイロ化だ。友岡氏は「さまざまなプラットフォームに散在するデータの問題はAPI連携によって解消できる」と、自社の事例を紹介した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ