SBOM管理のフォーマットよりも「独学」が最大のリスク OSSセキュリティに有識者の苦言

Apache Log4j問題を取り上げるまでもなく、企業ITにも広くOSSが浸透する現在、セキュリティ対策でもこれらに対応する必要がある。OSS開発コミュニティーはサプライチェーン管理の現状とセキュリティリスクをどう捉えているだろうか。

» 2022年09月01日 08時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 Linux FoundationとOpen Source Software Security Foundation(以下、OpenSSF)は2022年8月23日、「Open Source Security Summit Japan」を開催した。同サミットは、日本企業や政府機関、研究機関のサイバーセキュリティの専門家を招集し、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)のセキュリティに関する問題の共有と改善策を議論した。

 プレスブリーフィングでは、Linux Foundationのエグゼクティブ ディレクターであるジム・ゼムリン氏とOpen Source Security Foundationのゼネラル マネジャーであるブライアン・ベーレンドルフ氏がOSSセキュリティの現状を解説した。

「OSSエンジニアの"独学"は必ずしも正しいものではない」と断言する理由

ジム・ゼムリン氏

 ジム・ゼムリン氏は「OSSは多くの組織で活用されている。NECや富士通、日立などの企業はLinux Foundationの創設メンバーとして20年以上にわたり、OSSのメリットを日本市場でアピールしてきた」と述べた一方で、「OSSにも課題がある」と現状をみる。

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