フォーティネットジャパンは新社長を迎え、新たな戦略を打ち出している。デジタル変革時代に『創造性をもたらす自由』を提供するというが、果たして可能なのだろうか。何がフォーティネットの「武器」なのだろうか。
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フォーティネットジャパン(以下、フォーティネット)は2022年9月2日、日本市場での包括的な成長戦略と事業戦略について説明会を実施した。同社の社長執行役員である田井祥雅氏が語った。
田井氏は「フォーティネットは独自のASICを搭載したネットワークアプライアンス機器を提供しており、SMBを中心に多くのシェアを獲得している」と述べる。
「1990年代における『デジタル化』では、ITが手作業だったものを効率化し、コスト削減に寄与した。2000年代は『デジタルシフト』として、コンテンツの大量生産と流通にもITが入った。そして現在では、データを中心とした連携が可能となり、ITが組織の生産性を上げることに寄与している」
一方で、あらゆるものがデジタルデータ化する「デジタル変革」や「DX」(デジタルトランスフォーメーション)が進むに伴い、サイバー攻撃も進化、複雑化しており「DXを活用しようとしたときに、セキュリティが心配だという声を聞く。デジタル変革の推進においてサイバーセキュリティが一番の足かせになっているのでは」とも指摘する。
このような現状を踏まえ田井氏は「フォーティネットのビジョンは次世代ファイアウォールやUTMなどこれまで推進してきた取り組みをさらに進化させ、デジタル変革時代に『創造性をもたらす自由』を提供することだ」と述べる。
これまでフォーティネットは、第1世代のファイアウォールで接続を制御し、第2世代のファイアウォールでパケットの中身を見てコンテンツを保護してきた。
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