ドイツ鉄道が鉄道網のデジタルツインを構築 「完全な自動運行」を目指す鉄道会社が描く将来像とは

ドイツ鉄道の一部であるDigitale Schiene Deutschlandは、3D開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse」を使って、鉄道網のデジタルツインを構築している。鉄道網のデジタルツインを構築するメリットとは何か。

» 2022年09月22日 07時00分 公開
[山口哲弘ITmedia]

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 NVIDIAは2022年9月20日(現地時間)、ドイツ鉄道の一部であるDigitale Schiene Deutschland(Digital Rail Germany)が同社の3D開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse」を使って鉄道網のデジタルツインを構築していることを公式ブログで明らかにした。

完全に「自動運行」する鉄道の将来像は?

 ドイツ鉄道の鉄道網は、西ヨーロッパ最大規模となる5700の駅と3万3000キロの線路から構成される。Digitale Schiene Deutschlandは列車運行を自動化することで、列車間隔を短くしても安全に運行し、新しい線路を建設することなく鉄道網の運行量増加を目指す。

 Digitale Schiene DeutschlandはNVIDIAと協力し、鉄道網全体で列車の自動運行をシミュレーションするデジタルツインの構築に取り組んでいる。デジタルツインには都市や田園地帯を走る線路、駅のプラットフォームの測定値や車両センサーなどからの詳細情報が含まれる。

メタバースのイメージ画像(出典:NVIDIAの提供資料) メタバースのイメージ画像(出典:NVIDIAの提供資料)

 「完全な自動運行」を目指す鉄道会社がデジタルツインに期待するメリットとは何か。

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