大規模なAI処理を仮想化 NVIDIAがVMwareと協業で「NVIDIA AI Enterprise」発表

NVIDIAは「NVIDIA AI Enterprise」を発表した。1つのGPUを最大7つのインスタンスに分割し、複数の仮想マシンで稼働するAIアプリケーションで同時に利用可能にする。vSphere上でAIアプリケーションがスケールアウト可能になる。

» 2021年03月11日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 NVIDIAは2021年3月9日、「NVIDIA AI Enterprise」を発表した。Nvidia認定システムを搭載した「VMware vSphere 7 Update 2」に最適化したソフトウェアスイートだ。VMwareのワークロードやAI(人工知能)ワークロード向けの技術が搭載される。

 NVIDIA AI Enterpriseは、AI処理を仮想化し、vSphereを介して1つのGPUを複数の仮想マシンで稼働するAIアプリケーションから同時に利用可能にする。AI処理は、学習処理時には高い演算性能を必要とする一方、画像処理やテキスト処理、音声処理など、処理の内容によって必要な演算性能は異なり、常に単一のGPUが持つ性能の全てが必要とされるわけではない。NVIDIA AI Enterpriseは、必要に応じて複数のノードを横断する形でAI処理を実行可能にし、最適化する。

NVIDIA AI Enterpriseの概要(出典:NVIDIA)

 NVIDIAは「(ユーザー企業は)ヘルスケアにおける先進的な診断、製造業でのスマート ファクトリーおよび金融サービスでの不正検知など、幅広いAIソリューション開発に必要なソフトウェアを手に入れられる」としている。

VMwareと共創で実現 大規模なAI処理を実現する仕組みは

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