WOWOWが「BlackLine」で経理業務の最適化を推進 属人化しがちな決算業務を標準化

WOWOWは決算、監査フローのデジタル化を目指し、経理業務の最適化を推進するために「BlackLine」を導入した。決算業務と監査対応をデジタル化し、標準化を進めることで経理部の課題解決を図る。

» 2022年09月28日 07時00分 公開
[山口哲弘ITmedia]

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 ブラックラインは2022年9月27日、WOWOWが「BlackLine」を導入したと発表した。WOWOWは同プラットフォームによってデジタル決算やデジタル監査を導入し、経理業務の最適化を推進する。

デジタル技術活用で属人化しがちな業務を標準化

 BlackLineは経理業務プロセスの可視化や標準化、自動化、統制強化に向けた経理業務変革プラットフォームだ。WOWOWはBlackLine導入によって決算業務と監査対応をデジタル化し、課題となっていた属人化しがちな決算業務の標準化を進める。

 WOWOWは2022年6月にBlackLineの導入を決めた。同年12月末に予定している本格運用に向け、決算業務の可視化と標準化を推進するための決算プラットフォームを構築し、単体決算と連結決算をBlackLineへの移行を進めている。

 システム構築後は監査人にBlackLineのアクセス権限を付与し、監査目線の分析手法や上長承認の手順などをBlackLineに乗せることで監査対応をデジタル化する。

 WOWOWがBlackLineを利用したデジタル化に期待する効果は次の通りだ。

効率化

  • 決算業務に必要な資料へのアクセスや過去の決算における作業内容が容易に確認できる
  • 他の担当者や外部委託先の決算業務の進捗(しんちょく)状況が可視化され、待ち時間が解消される
  • 監査のための資料の準備や監査人からの問い合わせ対応が削減される

業務負荷の軽減

  • 決算全体の進捗状況が可視化され、スケジュールを先読みした業務分担が可能になる

変化対応力の強化

  • 内部統制が担保されたテレワーク環境が整備され、柔軟な働き方が可能になる
  • 業務の標準化と関連情報の一元管理によって業務の引き継ぎや外部委託が容易になる

 今後、WOWOWはBlackLineの適用範囲を拡大し、新しいアイデアが創出可能な環境づくりに向けた経理業務全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)につなげていくとしている。

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