円安にも負けない クラウドコスト最適化の方法をAWSが解説

クラウド利用が広がっている。同時に、コスト最適化も企業にとっては大きな課題だ。円安などの影響があっても着実にコストを最適化し、クラウドの恩恵を享受するための方法を解説する。

» 2022年10月12日 08時00分 公開
[関谷祥平ITmedia]

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 Amazon Web Services Japan(以下、AWS Japan)は2022年9月16日、オンライン記者説明会「今だからこそ考えるシリーズ:最適なクラウド活用(変動する為替環境への対策)」を実施した。同記者会見は「中長期的な視点で考えるクラウドジャーニー」と「AWS利用コストの削減方法」について解説した。

中長期的な視点で考えるクラウドジャーニー

佐藤 有紀子氏

 「AWSが多様なサービスを持っている。これはユーザーの声やリクエストに耳を傾けて製品開発に反映させてきた成果だ」――。こう語るのはAmazon Web Services Japanの佐藤 有紀子氏(事業開発統括本部 統括本部長 サステナビリティ推進室室長)だ。

 AWSは2006年よりクラウドサービスを提供しており、現在では世界27地域、87のデータセンター群から、200以上のクラウドサービスを提供している。

 佐藤氏は、「クラウドを利用することでコストを削減しながら迅速にアイデアを試し、イノベーションを加速できる」と話す。初期投資が必要なオンプレミス環境などでは固定費が発生し、ビジネスでリスクを取りづらい。一方でクラウド利用の場合は、初期費用が不要で必要な分だけを利用できる。リスクを管理しながら新たなアイデアを試せるのがクラウドの利点だと、佐藤氏は語る。

 佐藤氏によれば、クラウド利用の中でユーザーが持つ「コストに関わる課題」は「円安の影響で想定よりコスト効果を実感できない」「コスト最適化を限られたチームでしか実践できない」「持続的な最適化のために何を整備すべきか分からない」という3つだ。

 AWSではこれらの課題に対応するために、クラウド移行後のAWSコストを最適化するための支援「Cloud Financial Management」(CFM)、組織横断的なワークショップを支援する「Financial Hackathon ワークショップ」(FinHack)、持続的な最適化のためのケイパビリティ可視化を支援する「Capability Assessment」(CFM-CA)というサービスを展開している。

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