生成AIでソースコード分析 GoogleのVirusTotal Code Insightが新たに4つのスクリプト言語をサポート

Googleは生成AIベースのソースコード分析機能「VirusTotal Code Insight」のサポート対象のプログラミング言語に新しく4つの言語が追加した。PowerShellに加えてBATやCMDといったスクリプト言語が対象となる。

» 2023年05月17日 08時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 コンピュータ情報サイトの「Bleeping Computer」は2023年5月15日(現地時間、以下同)、Googleが提供する「VirusTotal Code Insight」のサポート対象となるプログラミング言語に新たに4つのスクリプト言語が追加されたと発表した。

 VirusTotal Code Insightは、マルウェアスキャンプラットフォーム「VirusTotal」の新機能であり、Google独自のセキュリティ向け大規模言語モデル(LLM)「Sec-PaLM」をベースとした生成AI(人工知能)を活用してソースコードを分析する。Googleが2023年4月24日に「RSA Conference 2023」で発表した。

VirusTotal Code Insightに4つのスクリプト言語が追加された(出典:GoogleのWebサイト)

PowerShellに加え、BAT、CMDファイルなども対象に

 Googleによると、VirusTotal Code Insightがサポートするスクリプト言語は以下の5つだ。

  • PowerShell
  • バッチ(BAT)
  • コマンドプロンプト(CMD)
  • シェルスクリプト(SH)
  • VBScript(VBS)

 Googleは当初、同機能のサポート対象としてPowerShellを挙げていたが、発表から20日ほどして新しく4つのスクリプト言語を追加したことになる。なお、Bleeping ComputerはGoogleが発表した上記スクリプト言語以外に「AutoHotkey」および「Python」のサポートも追加されていることを発見した。

 GoogleはVirusTotal Code Insightの今後のロードマップとして以下のアップデートを予定している。

  • 追加のファイル タイプとサイズのサポートを拡張
  • バイナリファイルと実行可能ファイルの分析を有効化
  • コード自体を超えたコンテキスト情報を組み込むことで分析を強化

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